調剤薬局の共栄堂

■Case.1

　開業するきっかけは、何となく勤務先との方向性に違いを感じ、将来について真剣に考えるようになったことからです。大学で研究を続けたい、学者になりたいという漠然とした夢はあったものの、生活をする為の現実とも向き合わねばならず、悩んだ時期もありました。
しかし、ドクターとして地域や患者様に対して、より密着した医療に取り組むことが大切ではないかと強く感じ、開業の決断に至りました。

　決断してからは、納得のいくクリニックを目指したいと、自分自身でもマーケットリサーチを行っていました。実家が山形県酒田市で初の医薬分業に取り組んだ経緯もあり、医院と薬局との関係性が重要なポイントだと認識していたので、サポートしてくれる調剤薬局を探していました。そんな折、最初にお会いした薬局事業の経営者の方とお話をする機会がありましたが、目指す方向性に違和感がありました。調剤薬局を重要視していた分、妥協することができませんでした。新潟県内で多くの店舗を持っている共栄堂の小林清社長とお話しをした際、医療従事者としての考え方に共感し、開業へのサポートをお願いしました。

　開業して間もなく15年目を迎えますが、当初思っていた通り、医院と薬局との繋がりが大きな鍵であると、あらためて実感しています。患者様が診察を終え、最後に立ち寄る場所が調剤薬局です。そこで不快な思いをさせてはいけない。医院・薬局お互いが同じ想いで患者様を迎え入れなければ、二度と足を運んでくださらないでしょう。おかげさまで、開院当初からずっと来院してくださる患者様もいらっしゃいます。
　開業を支援するコンサルタント会社も数多くありますが、私は開業してからも、ずっとお付き合いの続く調剤薬局こそが、どこよりも真摯に取り組んでくれると確信しています。
　新潟県内でトップクラスの店舗を持つ共栄堂での開業支援。その店舗数が実績と信頼の証であると、私はあらためて思います。

■Case.2

　開業する前は約7年にわたり、中越地区の中心部に位置する総合病院の皮膚科で勤務しておりました。大手術が必要な疾患から一般的な皮膚病など、あらゆる皮膚疾患に悩まれている患者様を診てまいりました。
　数多くの患者様を診療することができる総合病院の医師として、この経験をいかし、地域の皆様に自分の考える医療を提供したいと考え始めた頃、共栄堂の開業を支援する方と出会いました。
私は直感的に「この方と一緒に開業したい」と強く感じたことを覚えています。

　開業の構想として、病気の治療（保険診療）だけにとどまらず、予防医学から美容やダイエット、ロハスなど、皮膚科の枠を超えた総括的なクリニックを目指したいという思いがありました。その想いにも賛同していただき、開業地検討段階では、どこからでも足を運ぶことができる長岡地区の中央圏を提案していただきました。土地の確保においては、地権者との契約交渉が一筋縄ではいかない状況で、先方に親身に働きかけていただきました。その結果、どのエリアからでも来院していただくことができる理想の場所を確保でき、思い描く構想に近づく、大きな一歩となりました。そして設計士・建築業者との仲介も取り計らっていただき、こだわりを持った医院づくりができたと満足しています。

　開業は、医師にとって大変大きな決断です。妥協することもゆずることもできません。私が今、信念である「患者様と触れ合うこと」ができるのは、思い描いた形のクリニックで診療ができているからでしょう。自分自身が幸せでなければ相手を幸せにすることはできません。共栄堂のサポートがあったからこそ、何ひとつ不満もなく今日を迎えることができています。
個々の患者様にあった最適・最善の医療が提供できるよう、これからも共栄堂とともに発展していきたいと思います。